借入一本化のメリットとデメリット
少額のキャッシングやカードローンを複数借り入れていると、毎月それぞれにやってくる返済日を覚えていなければいけないだけでも大変なものです。うっかり返済を忘れてしまうと、返済遅延となって金利が高くなってしまい、勤務先や自宅に督促の電話がかかってくるなどの不安もあるものです。また、最近ではインターネットや振り込みなどで返済することもできるので、時間や手間をかけずにサッと返済しやすくなりましたが、そうした方法を選択できない場合には、返済日が来るたびに店舗に足を運んで長い列を待ち、返済をしなければいけないことになってしまいます。それでは、仕事や日常生活にもマイナスの影響が出てしまうのではないでしょうか。
こうした面倒な複数の借入は、銀行や消費者金融会社の乗換ローン、おまとめローンや借り換え商品を上手に利用して、借入一本化してみましょう。借入一本化には、おまとめローンのようにすでに借りている商品を一つにまとめるための金融商品もありますし、少額の借入を複数持っている場合には、それらを完済できる金額で新たな借入を申し込み、借りたお金でそれまでの少額借り入れを完済して自分で一本化するという方法もあります。
借入一本化することによって、たくさんのメリットが期待できます。まず、毎月の返済日が1回だけになりますから、うっかり返済日を忘れて遅延するリスクが少なくなります。また、おまとめローンなどはキャッシングやカードローンと比べると金利面でも低金利が適用されていることが多いため、金利面でもメリットが期待できます。金利が低くなることによって負担が減り、毎月の返済額が楽になり、それまでと同じ返済額の場合には、完済までにかかる期間が大幅に短縮できることも夢ではありません。
借入一本化は、デメリットもあります。複数の借入を一つにまとめることによって、なんとなく借金が減ったような錯覚に陥ってしまう人は多いのですが、複数に散らばっていた借入を一つにスッキリまとめただけで、借入総額が少なくなるわけではありません。低金利になって毎月の返済金額が減っても、完済までにはそれなりに返済期間がかかることは理解しておかなければいけません。
また借入一本化することによって、3社ルールに引っ掛からなくなります。自分自身でも借りないという強い意志を持たないと、新たな借入を申し込んで審査に通ってしまうリスクがあることもデメリットと言えます。複数の借入では返済が大変だから一つにまとめていることを念頭に叩き込んで、もう新たな借入はしないと決心することが必要です。